最後の1社になってもやる


奉謝の桑楡

先週6月17日の土曜日、ザリッツカールトン大阪で行われた晩餐会に
出席しました。

その会とは、国際後継者フォーラムの二条先生の「奉謝の桑楡」。

16年の後継者としての社長歴とその後新たに事業を起こされてから今に至る16年の社長歴の感謝の夕べ。

16年前に必ずここリッツカールトン大阪へ戻ってくると誓ったあの日。
そして私たち150名の招待客と一緒に、戻ってくることが出来た6月17日。

ホテルのスタッフからの言葉は、「お帰りなさい、二条様」

そのパーティーは、二条先生と奥様が丸2年をかけて作り上げた、おもてなしの晩餐会と言う形でした。

私と一緒に学んできた4名のご挨拶と乾杯。
その後は、2年に渡り選び抜かれたシャンパン、ワインと素晴らしいお料理を皆さんと一緒にいただく。

余興や途中のご挨拶は一切なく、一品ずつこだわり抜かれた食材で作られたお料理と、それに合うワインに舌鼓、、、

そして最後の最後の〆を、私が仰せつかりました。

とても光栄なことでした。

〆の前のご挨拶の中で、お話させていただいたことの一つが、

最後に1社になってもやる

私が本格的に二条先生の門を叩いたのは、私が社長になったばかりの14年前、2003年の6月になります。

後継者として3代目の社長になったものの、何をしたらいいのか全くわからなかった時、二条先生が立ち上げた今の国際後継者フォーラムの前身「彪友会」に参加しました。

その時、最初の参加者はたった4名。
懇親会も居酒屋さんの小ちゃなテーブル一つを先生と囲んでいました。

その頃は、プライベートなことも含めて何でも相談をしていました。

長男が中学受験で、思いも寄らない学校に合格した時も、自分のことのように喜んでくれました。
深夜には、やんちゃな次男の悩みまで相談したこともあります。

しかし、大きな転機は10年前でした。

私の経営の意識を大きく変えて、そして大きな自信を持たせてくれたのが、
10年前のこの先生からの言葉でした。

それは先生の事務所での個人面談の時でした。
私たちの繊維業界では、どんどん海外の生産が加速していきます。
糸の売上はどんどん落ちていきました。

都内の地場の「糸商」と呼ばれていた同業はどんどん無くなっていきました。私たちも同様。

このまま糸を売り続けるのか、それとも糸はやめて製品を海外で作ることにシフトしていくか、、、もの凄く迷っていた時でした。
業績もどんどん落ちていました。

「先生、糸はもうダメです。」

すると先生は、

「岡崎さん、世の中でもう糸は必要ではないのですか?」

「いや、必要です。」

「では岡崎さん、最後の1社になっても売り続ければいいじゃないですか!」

最後の1社になってもやる、、、

その時、泣きました。
すごく嬉しくて、、、また、とっても楽になって。

それは、「最後の1社になってもやってやる!」と言う気合いじゃなくて、何とか踏ん張って続けていけば、

「最後の1社にだったらなれるかも知れない、、、」

そう思ったんです。

それからそれだけを信じて、今までやってきました。

そして、、、

その諦めかけていた糸を持って、世界のニット用糸の最高峰、イタリアの糸の展示会、
Pitti Filatiに出展すると言う機会を得ることが出来ました。

続けてきてよかった
諦めなくてよかった

スタッフの皆んなが、10年間頑張ってくれました。
仕入先の皆さんが、暖かく支えてくれました。
お客様に助けていただき、評価をしてくれました。

そんな思いをも持って、この展示会にチャレンジしてまいります。

そして、、、

この「奉謝の桑楡」の〆は、二条先生への感謝の気持ちを思い切り込めて、
大大大3本締めにて、締めくらせていただきました。

二条先生、ご参列の皆様、ありがとうございました!

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岡崎博之

岡崎博之

私は1963年、東京の下町両国に岡崎家の長男として生まれました。 生まれも育ちも、住まいも会社も、みんな両国のチャキチャキの江戸っ子です。せっかちで、いつもかなり熱くなっちゃう怒りん坊、、、だけど涙もろい性格。(笑) 家業の60年を超える老舗ニット会社、丸安毛糸株式会社の3代目社長になり、14年が経ちました。 これからは「世界中のニットを愛する人たちが集う会社」を目指して、どんどん世界に出て行きたいな。 海外留学の経験から、世界の人と交流することが大好き。旅をすること、ゴルフをすること、美味しいものをたくさん食べることが、大切なライフスタイルです。最近はそれに加えて、カメラを持ち歩きたいな!なんて考えています。
岡崎博之

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