Pitti Filatiに初出展します


こんにちは。

今週末、イタリアのフィレンツェに向けて旅立ちます。

また、新たな旅立ち、新たな挑戦です、、、

その挑戦とは、、、

Pitti Filati(ピティ・フィラティ)に初出展します!!

イタリアとの出会い

22年前の1月末、私が32歳の時でした。
初めて、イタリアに行きました。

年2回フィレンツェで開催されているPitti Filati(ピティ・フィラティ)と言うニット、セーター用の糸の展示会の視察に、初めてスタッフの小見と2人で行ったんです。

それまでに、あんなに素晴らしいファンシーヤーンの企画開発をしていながら、実際にその展示会に行ったことがないとは!

ある方に、そう驚かれたのと同時に、ちょっと小馬鹿にされたような思いをしたから。(笑)

ミラノに住んでいるデザイナーの、Kenichi Ogawaさんを頼り、ミラノへ。
それからフィレンツェに一緒に入りました。

小川さんは、初心者の私たちを、ミラノのコンソラーレと言う超美味しいシーフードのレストランに連れて行ってくれたり、、、イタリアをたっぷり教えていただき、初回から堪能させくれました。

当時はまだユーロ圏ではなく、通貨はリラ。
まだ、プラダ、フェラガモなどがもの凄く売れていて、ミラノのお店には、今の中国人のように、日本人観光客がたくさん買い物をしていました。

ユーロになり、イタリアは急にモノが凄く高くなりましたが、リラの時は食べても買っても、何でも割安感があって、プラダのような高級品も日本で買う値段の半額以下でした。

私はよく、エンポリオ・アルマーニのシャツやスーツを買ってきました。
そんなイタリアでのショッピングも、ミラノに行く楽しみの一つでした。
あ〜懐かし〜〜(笑)
近年は、何も買わなくなっちゃったけどね、、、

小川さんは、イタリアを好きになったきっかけを与えてくれた恩人の1人です。

フィレンツェのPitti Filatiへ

Pitti Immagine Filati とは、、、

イタリアのフィレンツェ、Fortezza da Bassoの会場で行われる、世界最高峰のニット、セーター用糸の展示会。
今回で81回目の開催。(年2回だから、40年続いている展示会です。)



イタリアは、世界で一番素晴らしい糸を創る国です。

イタリア中の、糸の会社がこの展示会に集まります。
フランスもスペインの糸屋さんも出ています。

そして、バイヤーさんは、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、もちろん日本、、、
世界中から集まってきます。
世界中のアパレルメーカー、ニットデザイナーさんが集まるのです。

もうね、ホント凄い衝撃を受けました。
衝撃どころではありませんでした。
震えました。

何でもっともっと早く来なかったんだろう、、、
とっても後悔しました。
そして同時に、「行ったことないんですか〜!?」と言ってくれたあの方に感謝をしました。(笑)

糸は、どうしてこんな発想になるんだろうか、、、クリエーションの高さに驚きました。

編地、テキスタイルも、誰が考えるんだろうか、、、と想像すら出来ませんでした。

糸とテキスタイルを見せるための製品は、その質もデザインも素晴らしかった。そのまま売れます。

その時のシーズンテーマのトレンドを集めたコーナーはアイデアの宝庫でした。

展示会の各ブースも、どこも凄くお金をかけていて、出してくれるエスプレッソやお菓子まで、すべてがオシャレで圧倒的でした。

このように、どれをとっても、日本の糸の展示会も未だに追いつけない圧倒的なレベルの高さ。

さすが、イタリア〜〜!!

そしてそして、何よりも、

世界中にこんなにもニットが大好きな人たちがいるんだ。

それがとっても嬉しかったんです。

イタリアのPitti Filatiは、私たちの憧れの場所でした

それから毎年、年2回(春夏2月、秋冬7月)必ずこの展示会に視察に行くようになりました。

私は、今は若手にバトンタッチしていますが、私たちはあれから22年間、欠かさず行っています。

そして、糸の開発もテキスタイルの創作もあれからどんどん加速がついていきます。
私も当時は毎月のように、糸作りの産地、愛知県一宮市に糸を作りに行きました。

自分で創作した糸にお客様が喜んでくれて、、、その仕事はとっても楽しかったな〜。(笑)

最初は糸のトレンドを見に行って自分たちの糸作りの参考にしていましたが、それからはイタリアの糸を仕入れるようになりました。

日本では絶対に作れない糸を仕入れ、私たちから日本のお客様に販売。
今でもそれは続いています。

Pitti Filatiに出展してみたい

そして、2年前、会社が60周年を迎えた時でした。

Pitti Filatiに出してみたいな、、、出展してみたいな、、、

夢ではなく、現実にそう考えるようになりました。

糸で世界に出てみたい、糸を世界に売ってみたい、、、
果たして世界に通用するだろうか、、、
どんな評価を受けるんだろうか、、、
丸安毛糸として出すには、まだまだなのかな、、、
太刀打ち出来るのかな、、、

いろんな思いが交錯していました。

偶然の出会いとその時の勢いって大事です

製品の自社ブランド Punto D’oro は先行して、3年前からパリのParis Sur Modeに出展し、今年からニューヨークの、d&aにも出しています。

どうして糸より先に海外に出たんですか?

う〜〜ん、勢いかな。(笑) 今考えるとそれしかない。

話がどんどん進んでいき、出すならその展示会だ!と決めていた展示会から、無理だろうと思っていたところ、突然出展合格の通知が来てバタバタと。

そんな、その時の勢いって、大切なのかも知れない。

そして、今回出展することになった、Pitti Filatiも同じくある偶然の出会いと、そこから続く勢いがあったのです。

まだ早いかも、、、
目指すは来年かな、、、
まだ準備が出来ないし、、、

そんな迷いを吹き飛ばすような、出会いと機会と勢い。

勢いは迷いを消します。
機会はその時に得るもの。来年には引き延ばせないし、来年もそれがある可能性はない。

そしてそんな偶然も機会も、すべて人との出会いによるものなんです。

憧れの場所から、挑戦する場所へ

Pitti Filati、、、

それは22年前は、憧れの場所でした。
到底そこに行けるはずもない、夢の場所でした。

まだまだ夢の場所には変わりがないのかも知れない。
まだまだクリエーションも、何もかもが足りないのかも知れない。

だけど今回、偶然の出会いと機会を得ました。

憧れの場所から、挑戦が出来る場所へ変わりました。

私たちの60年以上に渡る、ファンシーヤーンの創作力を持って挑戦してきます。

私たちの歴史も、私たちの作っているモノも、何と言っても今までに出会って、携わっていただいている方々に、鍛えられ、教えていただいてきたものです。

たくさんのアパレルメーカーさん、デザイナーさんに喜んでいただける糸を企画し、それを作ってくれている紡績、撚糸工場さん、染め工場さんに、編んでくれるニッターさんがあるからこそ出来てきたこと。

それらの知識、知恵、ノウハウを持って、行ってまいります。

日本の糸凄い! と言われるように、育ててくれた皆さんへの感謝を込めて頑張ってきますね。

Monteluce(モントルーチェ)と言う糸のブランドを作りました

Pitti Filatiに出展するにあたり、私たちの糸をブランド化しました。

各糸、個々の商品には名前がついていますが、それらはすべて丸安毛糸(Maruyasu)から出しているもの。

今回、イタリアに持っていく為に新たに作った糸と、過去の糸から厳選して編集した
素材15品番。 この15素材をMonteluce(モントルーチェ)と言うブランドから出す糸にしました。

あくまでも販売する会社は、丸安毛糸(Maruyasu Corporation)に変わりはありません。
丸安毛糸が新しく出す、糸のブランドと言うことです。

MonteLuceは、イタリア語。
Monte(モント)は山、Luce(ルーチェ)は光。 組み合わせた造語です。

日本で最高峰の糸を作りたい。 山と光は、そんな思いと意味を含んでいます。

ブランドコンセプトなどは、また別のブログに書きますね〜。

Monteluce のホームページです。大急ぎで作ったので、まだ英語版のみです。ごめんなさい、、、(笑)

Monteluce

海外から日本へ

私たちは、製品の自社ブランドPunto d’oroしかり、Monteluceしかり、今後海外市場にだけ目を向けているわけではありません。(笑)
あくまで見ているのは日本です。

展示会に出展すること、海外に販売することで得ることが出来る、新たな知識、ノウハウ、アイデア。
きっと新しい可能性も出来て来ると思います。

それらを絶対に、日本のお客様や作っていただいている仕入先さんにどんどん伝えていきたい。 ニットのモノ作りに、どんどん活かしていきたい、、、そう考えています。

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岡崎博之

岡崎博之

私は1963年、東京の下町両国に岡崎家の長男として生まれました。 生まれも育ちも、住まいも会社も、みんな両国のチャキチャキの江戸っ子です。せっかちで、いつもかなり熱くなっちゃう怒りん坊、、、だけど涙もろい性格。(笑) 家業の60年を超える老舗ニット会社、丸安毛糸株式会社の3代目社長になり、14年が経ちました。 これからは「世界中のニットを愛する人たちが集う会社」を目指して、どんどん世界に出て行きたいな。 海外留学の経験から、世界の人と交流することが大好き。旅をすること、ゴルフをすること、美味しいものをたくさん食べることが、大切なライフスタイルです。最近はそれに加えて、カメラを持ち歩きたいな!なんて考えています。
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